テレキャスターのブリッジピックアップを色々と載せ替えて音色の違いを聴いてみた。元々載っけていたピックアップはクロアチアのQ Pickupにオーダーして巻いてもらった70年代後半のフェンダーのレプリカ。
元々は私の80年製のテレキャスターに乗っていたピックアップがトレブリーで凶暴な音がするので、それと似たようなピックアップをもう一つ作ってもらった。仕様はよく覚えていないけれど、アルニコV(フェンダーは大抵アルニコVなのだが)にポリ被膜の線を8000回転(9200だったかな?)ぐらい巻いてもらった。とにかくよく覚えていないけれど、フェンダーの70年代後半の音に近いものができた。
そのピックアップを外して、まずはビル・ローレンス(Wildeピックアップ)のスタックドハムを載せてみた。これもやたらとパワーがあり、トレブリーなピックアップである。ノイズキャンセリングになっているので出力のわりにノイズが少ない。よくできたピックアップではあるけれど、使うシチュエーションを選ぶ。どちらかというと歪ませて使うためのピックアップだ。
ビル・ローレンスは、私の用途とは違ったので、手元にあった安物の(アメリカ製ではあるが)ビンテージ再現系のピックアップを載せてみた。
ヴィンテージ再現系、と言ってもこちらはあまりヴィンテージらしさはなく、何方かと言えばモダンな音がする。43awgのワイヤーで巻いてあるピックアップなのだが、下の写真の通りコイルがやたらと痩せている。

比較ように白い凧糸で巻かれている方がQ Pickupsのもの、黒い凧糸で巻かれているのが安物のピックアップだ。ご覧の通りコイルが細い。
こんな頼りないコイルでマトモな音が出るのか心配したのだけれど、実際に音を出してみると、出力はそこまで低くはない。むしろ、現行のフェンダーのノーマルのピックアップ(何ていうモデルかは知らないが、アメスタとかについているやつ)ぐらいの出力はある。マグネットも面取りされていて、なかなか高級感もなくはない(無いか)。出てくる音はジャリジャリしてはいるけれど、しっかりとテレキャスターらしい音はする。不思議なものである。
大抵、コイルが細いと、それだけパワーも弱くなる気はするのだけれど、細めのワイヤーでノーマルのピックアップと同じぐらいの回数を巻いているため、出力に大きな違いはない。むしろコイルが細くなった分、少し高音が抜けやすくなっている。かといって、低音が出ないかといえば、そこまで弱々しくもない。
バランスという面では、ちょっと高音寄りではあるが、見た目よりも”使える”ピックアップであったのは意外だった。
ちなみに、コイルに使われているワイヤーの被膜は、何なのかははっきりとしないが、みた感じ焦茶色なのでひょっとしたらプレーンエナメルかも知れない。わからない。
ピックアップで音が変わるというのは納得できるのだが、見た目と音のキャラクターはだいぶ異なることがあるというのも重要なことなのでここに記しておくことにした。

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