先日も書いたけれど、Rhodes Mark 2の白ボビンのピックアップには不良が多い。使われているワイヤーが弱いのか、ワイヤーの被膜とボビンの相性がだめなのかよくわからないけれど、ものによっては一台に40箇所以上ピックアップ不良が発生する場合もある。私の持っているRhodes Stage Mark 2(プラ鍵盤)はそういうこともあり、ピックアップを全て新品に交換した。ピックアップ代だけで20万円ぐらいしてしまったが、無事に復活し力強い音色を出している。
Vintage Vibeはリプレイスのピックアップを作ってくれている。これが、日本円にして一個2500円〜3000円(プラス送料)ぐらいなのでとても良心的なのだけれど、73箇所もしくは88箇所交換すると、それだけで20〜30万円になってしまう。まことに恐ろしい金額である。
手元にもう一台まだ修理をしていないRhodes Mark 2(プラ鍵盤、Suitcase)があるのだけれど、そちらもピックアップの不良が多数出ている。これではいくらお金をかけなければいけないのかすらもわからない。
そもそも、Vintage Vibeのピックアップとオリジナルのピックアップは見た目も少し違うので、どういう代物なのかもわからない。おそらく、色々な箇所を改善してくれているのだと思うけれど、音の特性は少しだけ違う気もする。もっとも、ローズピアノの音色については、ピックアップというよりもセットアップによる違いが多いので、ピックアップの特性については無頓着であったのだが、確かに同じプラ鍵盤でもオリジナルのピックアップを搭載したものと、全てリプレイスパーツに替えたものは少しサウンドも違う気もする。あくまでも気分の問題なのだが。
そこで、自分でピックアップのリワインドをしてみることにした。まず、エナメル線(ポリ被膜)を購入した。そして、不良ピックアップのコイルをほどき巻きなおしてみたのである。回転数は2900回とも聴いていたのだけれど、2,900回だと少しパワー不足な気もしたので、もう少し多めに巻いた。
出来上がったのが、下記の写真の下ふたつのピックアップ(一番上はマーク1のピックアップ)だ。なんとか音出しし確認の上使えることは確認できたのだが、なかなかリワインドも大変な作業であった。

ローズピアノのピックアップを巻くにおいては、ちょっとしたコツもあるといえばあるのだけれど、ばかばかしいので、ここでは触れない。上記のようにMark 1のボビンと並べてみると、材質も少し異なっているようだ。ピックアップの材質というのは、思ったよりも音に関わる部分だから、どちらが良いというわけでもないのだが、重要な違いではある。半田付けの際にすぐに溶けてしまわないMark 1のピックアップのほうが助かるには助かるが、Mark 2のあの魔法のようなサウンドはこのピックアップの影響もあるかと思うと、ないがしろにはできない。
巻いてみて、わかったことは、案外手間がかかるということ。これであれば毎回送料を3割以上取られてしまってもVintage Vibeに頼んでしまおうかとも思ったけれど、自分で巻いてみて、低音用、ミドルレンジ用、高音用など作ってみるのも面白いかもしれないので、しばらくは自分で修理しているか、ということなどを考えてしまった。
Rhodesのピックアップ不良、相談に乗ります。安く上げるなら、1箇所部品代を入れて6,000円ぐらいでやりますが、音にこだわりがある場合もご相談に乗ります。

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